パーソナルジムは本当に効果ある?メリットとデメリットは?忖度なしの徹底解説!
昨今のトレーニングブームにより、パーソナルジムに通いたい、トレーニングをしてみたいという方が増えています。実際、10年前と比較するとパーソナルジムの軒数は圧倒的に増え、皆さんにとってより身近な存在になってきていることは間違いありません。
しかしながら、24時間ジムなどのフィットネスクラブと比較した際、パーソナルジムは本当に効果があるのか。メリットはあるのかとお悩みになる方も少なくありません。今回はそのような疑問を持つ方のために、パーソナルジムは本当に効果があるのか。メリットやデメリットなどを徹底解説させていただきます!
パーソナルジムとは?本当に効果は出るの?
結論から言うと、パーソナルジムでのトレーニングやダイエットは効果があります!
パーソナルジムとは、専門の知識や資格を持ったトレーナーがマンツーマンで指導を行うトレーニングジムです。プールやヨガなどの設備が整ったフィットネスクラブや、エニタイムフィットネスやFIT24、ジョイフィットなどといった24時間クラブでは、自分でトレーニングメニューを考え、フォームを勉強しトレーニングに取り組むことが一般的ですが、パーソナルジムでは、専門のトレーナーが詳しくメニューやフォームを指導し、その都度正しいフォームを指導してくれます。
そのため、1人ではなかなかトレーニングに取り組めない、フォームがわからない、自分の目標を達成するための種目や食事がわからないといった方でも、スムーズに結果を出すことができます。
セミパーソナルジムという形で、クライアント数人に対し、トレーナーが1人で対応するという形態もありますが、一般的には完全個室のマンツーマンで行われることが殆どです。本記事では、最もベーシックな完全個室のマンツーマンでのパーソナルジムを扱います。
パーソナルジムでは何をする?
では、パーソナルジムでは一体どのようなことをするのかを解説していきます。
パーソナルジムで行われるトレーニングは、主に筋力トレーニングとなります。筋力トレーニングは通常筋トレと呼ばれ、世間一般に広く浸透していますが、具体的にはどのようなことをするのかを詳しく知っている方はそう多くはないです。
筋力トレーニングには、自分の体重のみを使って行う自重トレーニングから、ダンベルやバーベル、マシンを用いたウエイトトレーニングまで、幅広い種類があります。前者は、腕立て伏せや腹筋、懸垂などが代表的な種目であり、後者ではベンチプレスやバーベルを担いでのスクワット、ダンベルやバーベルを使ったカール動作などがあります。
筋力トレーニングの主な目的は、筋力の向上、筋肥大、身体の引き締めやバランス能力の改善などが挙げられます。特に筋肥大は基礎代謝の向上にも直結するため、ダイエットを目指す方には必須とも言えます。
パーソナルジムでのダイエット
そしてもう一つ、パーソナルジムでの大きなコンテンツといえばダイエットです。パーソナルジムでは、筋力トレーニングに加えダイエット指導を行なっているケースが多く、特に食事指導付きのプランを別で用意している場合が多いです。
ダイエットにおいて、体脂肪が増えるか減るかは1日の総摂取カロリーの総消費カロリーの収支バランスによって決定します。体脂肪が減少するには、「1日の総消費カロリー」が「1日の総摂取カロリー」を上回る必要があり、そのための食事管理が必須となります。
パーソナルジムでは、LINEなどを利用した1日の食事管理や、クライアントの方々それぞれに合わせた栄養バランスやカロリー設定などのサービスを提供しているケースが多いです。ダイエットにおいて、カロリー収支の原則を守ることは勿論ですが、それを守る中でもPFCバランスという要素が、ダイエット成功の鍵を握ります。PFCとは、P(タンパク質).、F(脂質)、C(炭水化物)ら3大栄養素のことであり、これらのバランスを略してPFCバランスと呼びます。それぞれの栄養素に役割があり、適切な量を摂取しなくては、いくらカロリーを守ったところで、思うように体重や体脂肪が落ちてくれないという状況に陥りがちです。そのため、トレーナーがクライアントの現在の生活状況、トレーニング頻度、身長、体重、体脂肪率、年齢などから最適なPFCバランスを導き出し、指導にあたります。
これら食事管理・指導に加え、トレーニングを行いダイエットを目指すということが、パーソナルジムでのダイエットとなります。
パーソナルジムでの具体的なトレーニングメニュー
ここままでは、パーソナルジムとはどのような施設か、どのような事を行うのかの説明をしてきましたが、ここからは具体的なトレーニングメニューを解説していきます。
・ベンチプレス
ベンチプレスはウエイトトレーニングおいて最も代表的な種目と言っても過言ではありません。上半身トレーニングの王様とも言われ、ジムでのトレーニングと言えばこれ!と想像する方も多いでしょう。
ベンチプレスでは、最大のターゲットとなる大胸筋に加え、三角筋前部、上腕三頭筋と、上半身の大部分を鍛えることができます。特に最も刺激が入る大胸筋は、鍛えることによって女性であればバストアップ、男性であれば逞しい胸板を作ることに貢献するため、鍛えておいて損はない筋肉であり、その最適とも言える種目がベンチプレスです。
ベンチプレスは、肩関節と肘関節が動く多関節種目であり、高重量を扱いやすいため、筋力向上、筋肥大には効果覿面です。
ベンチプレスでは、胸を張り、肩甲骨を寄せて落とすことが大切です。胸を張らずに肩が前に出たポジションで行ってしまうと、大胸筋に刺激が入らなくなるだけでなく、肩の怪我にも繋がってしまいます。また、しっかりと可動域を確保しながら行うことも重要で、そちらにも留意しながら行いましょう!
・ラットプルダウン
こちらもベンチプレス同様、上半身のウエイトトレーニングおいて非常にポピュラーな種目です。主に広背筋を鍛える種目であり、誰もが一度は見たことがあると言えます。
このラットプルダウンは、ベンチプレスなどとは異なるマシン種目となります。マシン種目の特徴は、軌道がある程度固定されているため、初心者の方でも問題なく対象部位に刺激を入れることができます。そのため、効かせることが難しい広背筋であっても、ラットプルダウンを行えば比較的簡単に鍛えることができます。
ラットプルダウンでは、肩甲骨を下げた(肩を落とす)状態で動作を行うことがコツとなります。肩が落ちていない状態で動作を行うと、腕の筋肉である上腕二頭筋や、肩の筋肉である三角筋後部が強く動員されてしまい、ターゲットである広背筋に上手く刺激が入りません。しかしながら、ラットプルダウンを初心者の方が自力でマスターしようとするのは簡単なことではありません。そのため、パーソナルトレーニングでトレーナーに適宜アドバイスを頂くことが最短ルートです!
・スクワット
スクワットには様々なバリエーションがありますが、ここではバーベルを担いで行うスクワットを紹介していきます。
通常のスクワットと比較し、バーベルを担いで行うスクワットでは、筋肉対して非常に強い物理的刺激を与えることができます。また、不安定なバーベルを担ぐことで、それを安定させようと体幹部の筋肉も動員されるため、身体のコンディショニングといった観点からしても、非常に優秀な種目です。
バーベルスクワットでは、まず足先の方向をやや斜め外側に向ける必要があります。その指先の方向に沿うように、膝を外側に開きながらしゃがみ、大腿骨が地面と水平、或いはそれより深くしゃがみ切ってから、膝を伸ばしスタートポジションに戻します。この際、膝関節のみで動作を行い、股関節の動きが出ない状態で動作を行なってしまうと、腰や膝に非常に大きなストレスがかかり、怪我の原因に繋がってしまいます。また、先述の通り膝を外に開く必要があるのもまた、怪我の予防であり、動作時に膝が内側に入ってしまうと、膝関節の怪我に直結してしまうため、こちらも非常に注意を払うべきポイントです。
また、バーベルスクワットでは首付近にバーを担ぐため、セーフティバーをしっかりと設置し、細心の注意を払って取り組む必要があります。首や腰を守るためにも、パーソナルトレーナーと共に安全に留意して行いましょう。
・腕立て伏せ
腕立て伏せは、老若男女問わず最もポピュラーな運動と言っても過言ではありません。小中学校の体育から、トップレベルのアスリートまで、幅広い方々が取り組む素晴らしい種目です。
筋肉的な面で言うと、腕立て伏せで大きく動員される筋肉は主に大胸筋であり、補助的に三角筋前部と上腕三頭筋が活動します。ここまでは先ほど紹介したベンチプレスと同じであるため、より大きな刺激を与えられるベンチプレスをやっておけばいいじゃないかという声も聞こえてきそうですが、腕立て伏せの真骨頂はここからです。腕立て伏せはベンチプレスと比較し、圧倒的に肩甲骨の自由度が高まります。ベンチプレスでは、セットに入る際、肩甲骨を寄せて落と、胸を張るため、肩甲骨がロックされた状態となります。それに対し腕立て伏せは、動作中常に肩甲骨がフレキシブルに動き、可動性を持った状態で行われます。そのため、ベンチプレスでは殆ど動員されない前鋸筋が強く活動します。前鋸筋は肋骨と肩甲骨に付着する筋肉であり、肩甲骨の動きに非常に強く関与する筋肉です。この前鋸筋が弱化すると、インピンジメント症候群などの肩甲骨周囲炎、所謂4四十肩や五十肩に繋がってしまいます。また、アスリートも前鋸筋を強化しておくことは、競技成績に直結することも少なくないため、腕立て伏せにより前鋸筋をより活性化させておくことは、老若男女どのレベルの方でも必須と言えます。
パーソナルジムに通う頻度
ここまでは、パーソナルジムで取り扱われる具体的なメニューなどを解説してきましたが、ここからはパーソナルジムに通うべき、効果の出やすい頻度などを解説していきます。
基本的にパーソナルジムは、通常のフィットネスクラブなどと比較すると高価なサービスです。そのため、24時間ジムのように毎日通うということはあまり現実的ではありません。しかしながら、筋肉的には最低でも週2回はトレーニングすべきであり、効果の出やすい頻度と言えます。そのため、パーソナルジムに通う頻度も週2回がベストと言えますが、時間の都合や金銭面を考えて、週2回はハードルが高いという方もいらっしゃると思います。そのような方は、週1回パーソナルジムに通い、残りの1度は自宅や公営のトレーニングジム、フィットネスクラブなどでトレーニングを行うことがおすすめです!
パーソナルジムのメリットとデメリット
・メリット
パーソナルジム最大のメリットは、やはり何と言っても圧倒的に効果を実感できることが早いという点です。専門の知識、資格を擁するトレーナーがマンツーマンで指導にあたるため、一から自分で調べて勉強して修正を行う通常のフィットネスクラブなどと比較しても、何倍ものスピードで上達することが可能です。
また、特にウエイトトレーニングは怪我をしやすい運動です。ダンベルやバーベルといったフリーウエイトの種目では、特に危険がつきものであり、器具を落としてしまい骨折、誤ったフォームで行なってしまったことにより、腰や肩に強いストレスがかかり負傷。原因を探れば枚挙にいとまがありませんが、このような怪我はもはやつきものとなります。それに対してパーソナルトレーニングでは、自分自身のみならずトレーナーが客観的にトレーニング時の状況や、その時々のコンディションを見て判断するため、怪我の予防にも繋がります。
・デメリット
パーソナルジムのデメリットは、やはり金銭面です。トレーナーがクライアントにマンツーマンで指導するため、通常のフィットネスクラブなどと比較しても高価といえます。例えば、24時間ジムの月会費は平均¥8,000、プールやサウナなどもついた大手フィットネスクラブなどは平均¥12,000〜15,000、それに対し、パーソナルジムでは、1セッションあたり¥7,000、週1回月4回通うだけで、1ヶ月あたり¥30,000程の会費がかかってしまいます。効果を早く実感できるためとは言え、無視できない点であることも確かです。
また、仕事の時間が不規則である方々なども、パーソナルジムに通うことは難しくなるケースがあります。多くのパーソナルジムは完全予約制であり、予め予約した日時でトレーニングを行います。そのため、時間の都合がつきにくい不規則な仕事では、次回の予約が取れず、なかなか通うことができなくなってしまうことがあります。
パーソナルジムに通うべき人
最後となりますが、パーソナルジムに通うべき人はどんな人なのかを紹介していきます。
・とにかく早く結果を出したい人
先述の通り、パーソナルジムは比較的高価なサービスとなりますが、その分トレーニングや食事指導の質は非常に高く保証されています。
とにかく早く結果を出したい、身体を変えたい、筋肉をつけたい、痩せたい。このような方々は、パーソナルジムがピッタリだと言えます。
・今後長くトレーニングを続けていきたい。
パーソナルジムでは、トレーニングにおける正しいフォームやコツや、各々のクライアントの目的に合わせた具体的な食事プランなどを、惜しみなく指導していただけます。そのため、今後も長くトレーニングを続けていきたいという方々は、勉強の意味も含めて、パーソナルジムに通うべきです。
いかがでしたでしょうか?
今回はパーソナルジムは本当に効果が出るのか。メリットやデメリットなどを解説させていただきました!
パーソナルジムに通うことを検討されている方は是非参考にしてみてください