私たち人間は食物からの栄養素をそのまま利用することはできません。肝臓は胃や腸で分解、吸収された栄養素を利用しやすい物質にして貯蔵します。そして必要に応じて、それらを分解してエネルギーなどを作り出します。必要以上のエネルギー(アルコールの飲み過ぎや、糖尿病、肥満など)を摂取すると、肝臓に脂肪が多く蓄積し、肝臓機能の低下の原因にもなります。
栄養素をからだが利用しやすい形に分解・合成するはたらきを代謝と呼び、何らかの病気で肝臓の機能が低下するとその働きも低下します。そうすると食事をしても、必要なエネルギーや物質に分解されにくくなり、代謝の異常が現れます。
肝臓はたくさんのの仕事をこなす重要な臓器です。その幅広い働きの中でも主なのが、「代謝」「エネルギーの貯蔵」「解毒」「胆汁の生成」です。
・代謝
物質が化学的に変化して入れ替わることを「代謝」といいます。ダイエットにおいても重要になってきます。
肝臓で行われる代謝は、消化器官からやってきた栄養を身体の各器官が必要とする形に変えたり、エネルギーとしてつくり出したりする働きのことです。
食事から摂った栄養分は、そのままの形で利用することはできません。胃や腸といった消化器官で消化された後、肝臓に送られて代謝することで、体内で使えるようになるのです。
・エネルギーの貯蔵
脳の主要なエネルギー源であるブドウ糖(グルコース)を供給しているのが肝臓です。脳は睡眠中もエネルギーを必要としているので、その補給はほぼ24時間欠かせません。いつでも補給ができる態勢に整えつつも、血糖値が上がり過ぎることがないように、肝臓はブドウ糖をグリコーゲンの形で備蓄しています。
・胆汁の生成
肝臓では、コレステロールと胆汁酸から胆汁をつくり出しています。胆汁にはいくつかの役割があり、その1つが脂質の消化吸収を助ける働きです。もう1つは、古くなった赤血球や微量金属など、肝臓で処理された不要物を排泄する役割。また、胆汁の材料にすることで、血中のコレステロール濃度を調整するという働きもあります。
・解毒
肝臓は、身体に有害な物質を分解して無毒化する「解毒」の働きをします。アルコール、栄養素を代謝するときや過度の運動によって体内で発生するアンモニア、薬なども身体にとっての有害物質です。肝臓は、これらを無害なものへと処理します。
肝臓機能は人間の機能を十分に発揮するのに大切な働きです。食べ過ぎやお酒を飲みすぎたりすると肝臓機能は落ちてしまいます。
その際にはしじみやタコ、エビなどに含まれるオルニチンと言われる成分を摂取し肝臓を回復させてあげましょう!