減量期のチートデイは本当に効果的?間違ったチートデイは太る原因に?!チートデイの全てをトレーナーが徹底解説‼︎
「チートデイ」。ダイエットやトレーニングの経験が無い方であっても、一度は耳にしたことがある程にポピュラーとなった単語であり、実際にダイエットや減量期間中に試してみたことがあるという方も少なくないでしょう。
「停滞期を脱するための最終兵器?」「好きな物を何でも食べていい魔法の1日?」「チートデイに失敗して太っちゃうことはあるの?」
今回は、ダイエットや減量を語る上で、必ず触れられると言っても過言ではないであろうチートデイに関する解説です!
チートデイとは
チートデイとは、その名の通り身体や脳を騙すために、ダイエットや減量中に好きな物を好きなだけ、際限なく食べ続ける1日の事です。
ダイエットに長期間取り組んでいると、必ずぶつかる壁が「停滞期」です。停滞期とは、文字通り体重の減少や除脂肪が停滞することであり、その壁に敗れ、挫折してしまったという方々は枚挙にいとまがないでしょう。その停滞期を脱するため、1日だけ好きな物を好きなだけ食べる夢のような日がチートデイとなります。
停滞期の原因
ではそんなチートデイを行う理由の一つである停滞期ですが、そもそもなぜ停滞期に陥るのでしょうか。
停滞期とは、基本的にダイエットが長期化してきた際に、基礎代謝量が低下することによって起こります。基礎代謝とは、人間が生命を保つために必要な、最低限度のエネルギーであり、1日に消費するカロリーの約6〜7割を占め、ダイエットや減量に取り組むにあたり、最も重要と言っても過言ではない消費エネルギーです。この基礎代謝量は、体重や筋肉量に依存するため、除脂肪を進めていくにあたり、体重が減少していく過程で、自然と低下していくものではあります。また、必要以上に炭水化物や脂質をカットしすぎてしまい、それによって基礎代謝が低下してしまい、減量が滞るケースも少なくありません。
そのような場合に、一時的に大量の炭水化物や脂質を含む栄養素を身体に取り込み、脳や身体を栄養満タンな状態だと騙し、除脂肪のペースを元通りにしようとすることが、チートデイ最大の目的です。
チートデイで太ることはあるの?
ラーメン、ハンバーガー、パンケーキ、洋菓子和菓子。何でも好きなだけ食べることが許される、そんな夢のような1日のチートデイですが、それで太ってしまうのでは?と心配する方もいらっしゃると思います。
結論から述べると、それまでダイエットや減量に取り組み、カロリー制限をしっかりと行ってきた方であれば、たった1日食べ過ぎた程度で太ることはありません。
基本的に体脂肪が増えるか減るかは、おおよそ1週間あたりのカロリー収支によって決定されるため、その後の6日間をしっかりと管理すれば、体脂肪が増加することはありません。
しかしながら、チートデイでは炭水化物や脂質を大量に摂取するため、胃の内容物や炭水化物によって引き込まれた大量の水分により、一時的に3〜5kg程度増えることは珍しくありません。それらは消化や排便によって2〜3日程度で元に戻るので心配する必要はありません。
効果的なチートデイの入れ方
チートデイによって、停滞期を脱するためには、チートデイを取り入れるタイミングの見極め方が非常に重要です。
停滞と言っても、2〜3日程度体重が動かないや、初期段階で毎日落ちていた体重が、いきなり減らなくなった。この程度のことは、ダイエットや減量に取り組んでいれば、日常茶飯事です。ダイエットにおける停滞とは、少なくとも1週間、長ければ2週間程体重の推移の様子見をし、それても落ちない際にようやく手を打つ必要が出てきます。
また、ダイエットにおける基礎代謝の低下は、ダイエット開始後2ヶ月程で始まるとされているため、チートデイはダイエット開始後2ヶ月が経過していることを目安にできると良いでしょう。
最後に
チートデイとは、ダイエットや減量において必ず必要なことではありません。昨今のフィットネスブームによる、情報過多の中で、除脂肪中は必ずチートデイが必要だ!と認識している方は少なくありませんが、決してそんなことはないのです。
チートデイは付き合い方が非常に重要であり、上手く取り入れることができれば、停滞期からの脱出やストレスの解消に。誤った取り入れ方をすれば、食べ癖や所謂キレ食いの元凶となってしまいます。
チートデイのタイミングを上手く見極め、効率的なダイエットライフを送りましょう!