ボクシングに必要な筋肉はどこ?ボクサーが鍛えるべき筋肉をトレーナーが徹底解説‼︎

ラグビーやアメリカンフットボール、サッカーやアイスホッケーなどの、コンタクトスポーツに取り組むアスリートは筋肉を特に必要とする職業ですが、中でも実際に対戦相手と殴り合うボクシングでは、よりその重要性が増すと言えます。

今回はトレーナーである筆者が、ボクシングに必要な筋肉と、その鍛え方、おすすめの種目等を徹底解説します‼︎

ボクシングに必要な筋肉

結論から述べると、必要のない筋肉というのは存在しません。どの筋肉もそれぞれ役割があり、ある一定の筋肉が極端に強く、極端に弱いという状態に陥ると、バランスが崩れ、良いパフォーマンスを出すことは難しくなります。

しかしながら、その中でも特に重要度、プライオリティの高い筋肉と、そうではない筋肉に分けられるのもまた事実です。

そして前者に該当する筋肉が、前腕筋群三角筋腹筋群内転筋ハムストリングス&臀筋群であると言えます。

なぜそれらの筋肉が必要?

ここからは、先述の筋肉らの優先度がなぜ高いかを具体的に解説していきます。

 

・前腕筋群

 

前腕は、実際にパンチを繰り出した際、手首の固定力に大きく寄与します。この前腕の筋力が不足していると、パンチが当たった際のインパクトが逃げてしまい、実際に相手に伝わるパンチ力は半減してしまいます。

特にハードパンチャーとされる選手たちは、この前腕筋群が大きく発達しており、ミドル級で豪腕を武器に絶対王者として君臨した、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)は、前腕の周囲が35cmと凄まじい太さを誇り、その手首の強さが、あの強烈なパンチを生み出していたと言えます。

 

・三角筋

 

三角筋の中でも特に中部繊維は、腕を横に上げる際に働くため、ガードの強さを司る筋肉であると言えます。

この三角筋中部を強く発達させることで、強固なブロックを形成することができ、高いディフェンス力を手にすることができます。

 

・腹筋群

 

腹筋群は言うまでもなく、上半身と下半身を繋ぐ非常に重要な筋肉であり、体幹部の安定性や、次のパンチへの繋ぎの際のバランス能力など、ボクシングにおいて欠かすことができない筋肉となります。

無論、ボディブローに対する耐久性も、この腹筋群が不可欠となります。

 

・内転筋

 

内転筋は、パンチを打つ際のバランス能力、下半身の安定感に欠かせない筋肉です。

特に体幹部の回転でパンチを繰り出すボクシングにおいて、この内転筋による下半身のブロックは不可欠だと言えます。

 

・ハムストリングス→&臀筋群

 

これら二つの作用はおおよそ同じだと言えますが、これらはボクシングにおいて接近戦での押し合いの強さに寄与します。

これら二つは下半身を後ろに蹴り出す働きを持つため、押し合いの際の下半身及び体幹部の強さに直結します。

具体的なおすすめ種目

・リストカール&リバースリストカール

 

これらは前腕屈筋群と前腕伸筋群を鍛える上で非常に効果的であり、欠かせない種目であると言えます。

ダンベルを掌で握り、手首を曲げ伸ばしするのみであるため、簡単に行うことができるところもメリットです。

 

・サイドレイズ

 

サイドレイズは三角筋側部を鍛える事ができる種目です。

両手に持ったダンベルを斜め前に肘から挙上する事で、効果的に三角筋側部を鍛える事ができます。

 

・アブローラー

 

アブローラーは腹筋群に対し、強いストレッチの刺激を入れる事ができるため、最も効率的に腹筋群を鍛える事ができる種目です。

また、腹直筋のみならず、腹斜筋にも強い刺激が加わるため、体幹部全体を鍛える上でも効果的です。

 

・コペンハーゲンプランク

 

コペンハーゲンプランクは、プランクの応用版であり、内転筋に対し強いアイソメトリックの刺激を入れる事ができます。

ベンチ台に片足の内側を乗せ、その状態で身体を持ち上げる事で、自分の体重を内転筋で支えると言う身体操作の練習にもなります。

 

・ヒップスラスト

 

ヒップスラストでは、ハムストリングスと臀筋群を同時に鍛える事ができます。

特にこの種目は高重量を扱う事ができるため、筋肉の発達のみならず、実際の試合時の押し合いの練習にもなります。

 

いかがでしたでしょうか?

今回はボクシングに必要な筋肉や、その具体的なトレーニング法等を説明させて頂きました!

是非参考にし取り組んでみてください‼︎