1.ホルモンバランス

月経前中や出産時には「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
 
このホルモンは赤ちゃんがちゃんと産道を通れるように骨盤にある靭帯や筋肉を緩める作用があるホルモンです。
 
身体では背骨の下部に存在する仙骨と腸骨の間にある仙腸関節と鼠径部付近にある恥骨という骨が左右に存在しますが
その中心の部分がゆるむことによりその間の産道を赤ちゃんが回転しながら通ってくるという形になります。
 
また、母乳を作るためにプロラクチンが分泌される為女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは分泌が抑えられます。
エストロゲンが減少すると肌荒れや体重の増加、髪の毛がツヤがなくなるなど体が不調に陥りやすくなります。
 
ホルモンバランスは意識してコントロールするのは難しい為ストレスを発散することなどが大事です。
運動などで適度に体を動かしてあげることで産後うつなどの精神的に不安定になる時期を乗り越えていきましょう。
 

2.骨盤の状態

前項にもある通り骨盤周りが不安定になる場合が多いので骨盤や股関節周りの柔軟性や動きの確保が大事になってきます。
 
また、前後などで筋バランスが崩れていると動きに代償動作が入ってしまい関節や深部の組織に負担がかかってしまいます。
 
骨盤矯正という言葉がありますのが基本骨盤は歪みなどはおきません。
妊娠や出産の過程で筋肉が衰えることにより体のコンディションが悪くなることはあります。
 
勿論トレーニングを行うことは大事になってきますが動きの獲得や筋バランスの調整も等しく大事になります。
 

3.コアの強化

聞いたことがあるかもいしれませんが「コア」とは体幹部やお腹や腰周りを指す表現として使われることが多いです。
 
赤ちゃんは勿論人それぞれですが体重が3kg〜と日常で抱っこなどをすると相当な負担がお母さんの体にはかかります。
良い姿勢をキープしようとも前述の通り重さがあるので維持するのは難しいものです。このことから産後の肩こり・腰痛・膝痛に悩まされる方も多いです。
マッサージなどに行くものの次の日にはまた痛いの繰り返し。
 
ここで必要なのがコアの安定性や全身の連動性になります。
ただ腹筋を鍛えるだけではなく足首・膝・股関節・骨盤・背骨などをしっかり連動させることにより疲れにくい体、姿勢の維持ができるだけ長く出来るような体作りを行います。
これらをしっかり行うことによりその時だけの対処ではなく予防を含めた根本からの改善に取り組むことが可能になります。